B-Cat Software BLOG

サークルの事とか同人活動の事とか

CELIA for MSX2はFDからROMカートリッジへ…

当サークルのTwitterを既にご覧になった方はご存じかと思いますが…。

CELIA for MSX2ROMカートリッジで頒布する事を決定いたしました。 

ROMカートリッジは漢の浪漫

実は、昨年頃からROMカートリッジ版を作る計画はありました。
しかしそれは、あくまでも個人的趣味の範囲内であり、Mega Flash ROM SCCに書き込んで個人的に遊ぶ前提でした。
なので、TwitterYouTubeで投稿したり、MSX繋がりで交流のある人たちが集まる場に持ち込んで披露したり、そういう用途でしか考えていませんでした。

ただ、隣の芝生は青いとはよく言ったもので、ニャオニャオ21世紀さんの「大仏パラダイス」(MSX)やimpact softさんの「HARADIUS ZERO」(FC/FC互換機)のように、実際にROMカートリッジを販売している人たちを見てしまうと、余りにも彼らの事が眩しく見えてしまうと同時に「私にもできるんじゃないか?」と夢を抱くようになっていきました。

booth.pm

booth.pm

きっかけはMSX似非ROM基板

しかし、ROMカートリッジを作りたくても、回路設計やメガROMコントローラーのエミュレーション回路の設計に必要な知識も技術も持ち合わせていませんでした。
その事が足枷となり、前述のようにMega Flash ROM SCCで個人的に遊ぶだけに留めておこうと諦めていました。

しかし、2020年末に原田氏(家電のケンちゃん)のツイートを見て気持ちが大きく揺らぎ始めます。

私の心を大きく揺さぶった商品のページはこちらです。
(※2021年2月6日現在、SOLD OUTになっております) 

kadenken.com

上記商品ページでは次のように記載されています。

オリジナルの MegaROM ソフトを配布する目的で利用でき、個人やサークルを対象に基板の製造データを無償でライセンスします。

つまり、ROMカートリッジの生産で立ちはだかる幾つかの障壁のうち、回路設計とメガROMコントローラーに関しては、にがHPさんのMSX似非ROM基板を採用する事であっさりと解決できてしまうのです。

こんな夢のようなチャンスを逃す手はありません。
下記のカートリッジケースとあわせて家電のケンちゃんの通販サイトで購入しました。

kadenken.com

そして、ROMカートリッジ版に舵を切るべきか悩んでいた丁度その頃、にがHPさんのブログに次のエントリが投稿されました。

niga2.sytes.net

渡りに船とはまさにこの事で、知りたかった情報が詳細に書かれているではありませんか。

前述の通り、ROMカートリッジ版を作る場合はにがHPさんのMSX似非ROM基板を使うつもりでいたので、迷わずブログエントリにコメントを入れました。

斯くして、CELIA for MSX2はROMカートリッジとして販売する方針に決定しました。

CELIA for MSX2が世界中のMSXユーザーに楽しんでもらえるよう、MSX用ROMカートリッジ版同人ゲームの良い事例となるよう、発売を目指して頑張ります。

最後に

同人ゲームの開発だけでなくROMカートリッジの量産まで自前で行うというのは、滅多と無い貴重な体験です。後に続いてくれる人たちの道標になれるよう、CELIA for MSX2の開発・量産での体験談を最終的に同人誌としてまとめる予定です。